みなさん、最近ChatGPT使ってますか? 正直なところ、私はめっきりGoogleの「Gemini 3」ばかり触っています。

そんな空気感を敏感に感じ取ったのか、OpenAIのサム・アルトマンがついに 「コード・レッド(緊急事態)」 を宣言したそうです。 しかし、その対策があまりにも 「昭和のダメなプロジェクト管理」 そのもので、いよいよOpenAIも末期症状か?と思わざるを得ません。

天才たちに課された「日次報告」という拷問

報道によると、アルトマンは将来の収益源になるはずだった新規事業をすべて凍結し、全リソースを「ChatGPTの改善」に突っ込むことを決めたそうです。 そして、ここで飛び出した指示が、全エンジニアを震え上がらせるものでした。

「担当者は毎日、進捗確認の定例会議に出席すること」

……えっと、コントか何かでしょうか? 世界最高峰のAI研究者やエンジニアを集めておいて、やらせることが 「毎日の進捗報告」

「コードを書く手を止めて、ビデオ会議に入って、昨日やったことを報告しろ」と強要することが、どうやって開発スピードの向上につながるんでしょうか? これは開発を加速させる施策ではありません。パニックに陥った経営陣が、「自分たちは状況を把握している」と安心したいためだけの 「精神安定剤」 です。

名著『人月の神話』には「遅れているプロジェクトへの人員追加は遅れを助長する」とありますが、「遅れているプロジェクトでの毎日の会議」は、もはや生産性への自爆テロと言ってもいいでしょう。 現場からは「会議に出てる暇があったらコード書かせろよ!」という悲鳴が聞こえてきそうです。

Gemini 3への大移動、そして「時限爆弾」

OpenAIがここまでなりふり構わず焦る理由は、Googleの「Gemini 3」が強すぎるからです。

ネット上の反応を見ても、勝負はすでについている感が漂っています。 あるユーザーはこうコメントしています。

「Gemini 3が出てから、質問は全部そっちに投げてる。ChatGPTに戻る理由がない。Googleなら同じ値段でストレージもついてくるし、、、

GoogleにはGmailや検索で培った「私たちのデータ」という最強の武器があります。さらに、資金力は無限大。GoogleがAI赤字を鼻歌まじりで補填できる一方で、OpenAIは数百億ドルを燃やしながら走る火の車です。今のペースで赤字を出し続ければ、いずれ会社が消滅している可能性すらあります。

皮肉すぎる「T」の逆襲

ここで歴史を振り返ると、なんとも皮肉な状況が見えてきます。

GPTの「T」である「Transformer」を発明したのは誰か? そう、Googleの研究者たちです。 Googleが公開したレシピを使って先行者利益を得たOpenAIが、今まさに 「本家本元」の逆襲に遭い、恐怖で震えているわけです。

掲示板では「泥棒が、盗んだ技術の持ち主に追いつかれそうになってパニックを起こしている」なんて辛辣な意見もありましたが、今のアルトマンの挙動を見ていると、あながち間違っていない気もしてきます。

結論:その「コード・レッド」は誰のためのもの?

「コード・レッド」なんてカッコいい言葉を使っていますが、実態は 「経営陣の焦りを現場に転嫁する号令」 に過ぎないのではないか?。

すでにバーンアウト寸前の研究者たちに、さらに「無意味な会議」というタスクを上乗せする。 かつてGoogleがChatGPTの登場に危機感を抱いたとき、世界はOpenAIの革新性を称えました。しかし、今OpenAIが出した「コード・レッド」からは、革新の匂いは一切しません。聞こえてくるのは、組織が内部から崩壊していく音だけです。

「進捗どうですか?」と毎日問い詰められる天才たちが、愛想を尽かしてGoogleに転職しないことを祈るばかりです(もう手遅れかもしれませんが)。